エベレチ・エゼは、クリスタル・パレスおよびイングランド代表で活躍する注目の攻撃的ミッドフィールダーです。
彼のプレースタイルは、単なる得点やアシストに留まらず、空間創出やゲームメイクにおいても高い評価を受けています。最新の成績データからも、プログレッシブパスや連携力の高さが明らかになっており、試合全体における影響力が際立っているでしょう。圧倒的な身体能力と冷静なシュート技術を兼ね備えており、その存在感はチームに欠かせません。
本記事では、エベレチ・エゼの成績とプレースタイルを徹底解説し、彼の魅力に迫りなぜ彼が現代サッカー界で次世代のスターとして期待されるのか、その理由を探ります。
プロフィール
- 国籍：イングランド、ナイジェリア
- 生年月日：1998年6月29日、26歳
- 出身地：イングランド、ロンドン
- 身長：173cm
- 体重：69kg
- ポジション：攻撃的ミッドフィールダー(CAM)
- 利き足：右足
- 現所属チーム：クリスタル・パレスFC
- 背番号：10
- 今シーズン試合出場数：41試合出場、13得点11アシスト(2025年5月19日現在)
- 市場価値：5500万€(2024年12月16日現在)
- 給料：週給10万£→年収520万£
- 契約満了日：2027年06月30日
- エピソード：中高生のときにのちにQPRでチームメイトとなるブライト・オサイ・サミュエルと一緒にサッカーをしていた。
キャリア＆タイトル
経歴
- クラブ歴
- QPR(2016～2020)：112試合出場、20得点12アシスト
- 2016年4月、大学入学後アルバイトをしていたがテクニカルディレクターに見いだされ同年8月3日に契約。
- ウィコム・ワンダラーズFC(2017)：22試合出場、5得点
- 2017年8月30日、半年間のレンタル移籍。QPRに復帰するまで昇格の布石を作った。
- クリスタル・パレスFC(2020～現在)：165試合出場、39得点28アシスト
- 2020年8月28日、5年契約で移籍。2020年9月12日、サウサンプトン戦でプレミアリーグデビュー。移籍金1780万€
- 代表歴
- イングランドU-20代表(2018-2019)：7試合出場
- イングランドU-21代表(2019～2021)：8試合出場、1得点1アシスト
- イングランド代表(2024～現在)：10試合出場、1得点
- EURO：2024出場
タイトル歴
- クラブ
- クリスタル・パレスFC
- FAカップ：2024-2025
- 代表
- なし
プレースタイル
2024-2025試合データ
攻撃面では、ショット合計が3.59（96%）、npxGが0.31（76%）、アシストが0.31（84%）と、高い攻撃貢献がうかがえます。シュートを生み出すアクションは4.70（81%）、1対1突破は2.25（83%）で、個人の決定力が際立っていますが得点化（ペナルティ以外の得点0.28、57%）は平均水準です。パス面では、パス試行回数が36.30（51%）、パス完了率が75.0%（45%）と攻撃特化型の傾向が見られ、守備や精度面に改善余地があるでしょう。守備指標では、タックルが1.49（66%）、ブロックが1.11（75%）とまずまずの数値ですがクリアランスが0.31（14%）、エアリアル勝利が0.24（20%）と低く、守備面での貢献は限定的です。総じて、攻撃面で高いパフォーマンスを発揮しており決定力やクリエイティビティが目立つ反面、守備やパスの正確性は平均以下で戦術上は攻撃特化型の役割が明確に示されているでしょう。
引用：FBREF、Eberechi Eze (2025年5月19日現在)
プレースタイルの特徴
エベレチ・エゼは、攻撃的ミッドフィールダーとして鋭いテクニックとクリエイティブな視野を武器にチームに多大な影響を及ぼす存在です。彼は狭いスペースでも相手ディフェンスを切り裂くドリブルとタイミングの良いパスで攻撃の起点となり試合の流れを作り出しているでしょう。そんな彼のプレースタイルには以下の特徴があります。
- 爆発的なドリブル能力：狭いエリア内でも独自のスピードとテクニックを駆使し、1対1の局面で相手ディフェンスを巧みにかわします。 瞬時の方向転換と鋭いフェイントにより予測の難しい動きを見せ、守備側に瞬間的な混乱を引き起こすでしょう。 そのドリブルは、単なるスピードだけでなくボールコントロールの正確さも兼ね備えており狭いスペースでもボールをしっかり保持できる点が際立っています。 また、急激な加速力を活かして相手ディフェンスのラインを突破し、前線への決定的な突破口を作り出すことが可能です。 こうした爆発的なドリブル能力は、エゼが試合の流れを変える原動力となりチーム全体に攻撃の勢いをもたらす重要な要素となっているでしょう。
- クリエイティブなパスセンス：精密なプログレッシブパスと卓越した視野を武器に相手陣内へ鋭いパスを供給する能力が際立っています。 彼はピッチ全体を瞬時に読み取り、ディフェンスの裏を狙う正確なパスコースを見極めることで突破口を生み出すチャンスクリエイターとしての役割を果たすでしょう。 また、プレッシャーのかかる状況下でも冷静さを保ち、リスクを最小限に抑えつつ効果的なパスを出すため攻撃の組織力に大きく寄与しています。 エゼのパスは、単にボールを運ぶだけでなく相手守備陣を引き寄せたりスペースを拡げたりする戦術的効果も持っており味方の得点機会を創出するでしょう。 そのクリエイティブなパスセンスは、チーム全体のゲームメイクにおいて欠かせない要素となり攻撃の流れを自在に操る原動力となるのです。
- 空間創出とチャンスメイキング：自らの動きで相手ディフェンスの陣形に隙間を生み出し、常に攻撃の起点となるポジショニングを追求しています。 試合中、的確なタイミングで前線へ抜け出すことで敵の守備ラインを引き剥がし、広いスペースを創出する役割を果たしているでしょう。 その動きにより周囲の選手に対して効果的なプレスやポジショニングを促し、チャンスの種をまくことが可能となります。 さらに、エゼの視野の広さと戦術理解は、細かい連携から一気に攻撃の波を生み出す原動力となり味方に得点機会を提供するのです。 このように彼の空間創出とチャンスメイキングは、チーム全体の攻撃力向上に決定的な影響をもたらす重要な要素となっているでしょう。
- 試合の流れを変える影響力：直接的なゴールやアシストこそ控えめですがそのゲームメイク能力で試合全体のリズムを自在に操ります。 彼の正確なパスと細やかなタッチは、相手ディフェンスの意表をつき攻撃のテンポを一気に変える起爆剤となるでしょう。 また、ピッチ上での柔軟なポジショニングが攻守の切り替えをスムーズに行い、チーム全体の戦術に大きな影響を及ぼしています。 エゼの戦術眼は、局面ごとの最適な選択を可能にし、試合中の流れを読み解く力として発揮するでしょう。 このように、彼の存在は数字には現れにくいながらも試合の流れを決定づける重要なファクターとなっているのです。
- カウンター攻撃における決定力：相手守備陣が整う前のわずかな隙間を的確に見抜き瞬時の判断で攻撃へと移行します。 その爆発的なスピードは、ディフェンダーを置き去りにし、一気に前線へ駆け抜けるための原動力となっているでしょう。 さらに、卓越した方向転換のスムーズさにより急激な変化の中でも最適な走路を選び、相手の追撃をかわしながら効果的に突破を果たしているのです。 このプレーは、しばしば得点機会へと直結する決定的なインパクトをもたらし試合の流れを劇的に変える要素となります。 加えて、エゼはタイミング良く味方との連携を取りながらカウンター展開を支える重要な役割を担っており、その総合力が攻撃の切り札として際立っているのです。
弱点
- 守備での戻りの遅れ：攻撃に専念するあまり、守備への切り替えが後手に回る傾向があります。 攻撃の勢いを保つために前線に滞留することが多くその結果、守備位置に素早く戻るタイミングが遅れる場面が散見されるでしょう。 この遅れが相手のカウンター攻撃にとって有利な状況を生み出し、ディフェンス陣形の隙を露呈させる原因となっているのです。 さらに、追跡の遅れにより速いウイングや鋭いパスで相手がスペースを突かれると一気に局面が崩れるリスクも高まるでしょう。 エゼが持つ攻撃的な才能とトレードオフの関係として守備面の連携や戻りのタイミング改善が課題とされチーム全体のバランス維持にも影響を及ぼしているでしょう。
- パフォーマンスの一貫性の欠如：攻撃的な才能に反して試合ごとにパフォーマンスのばらつきが見受けられる点が課題となっています。 ある試合では、創造的なパスやドリブルで決定的なチャンスを生み出す一方、別の試合では集中力の低下や判断ミスが目立ち、攻撃の連携が乱れることがあるでしょう。 そのため、重要な局面でのクリエイティブなプレーが発揮できず試合全体のリズムを崩すリスクが存在します。 また、コンディションや精神面の変動が影響し、守備への戻りや連携にも不確定要素が生じ、チーム戦術への信頼性が低下することもあるでしょう。 この一貫性のなさは、エゼだけでなくチーム全体の戦術遂行に波及し、メンタルトレーニングやコンディション管理の強化が今後の課題となっているのです。
- 怪我のリスク：これまでのキャリアにおいて繰り返し怪我に見舞われ、その結果、シーズンを通じた出場機会が不安定になるという課題があるでしょう。 連戦が続く中での持久力や体調管理が難しく、重要な場面でのコンディション維持に影響を及ぼすリスクが常につきまといます。 このためトレーニングやリハビリテーション、そして試合間の回復を徹底するなど怪我のリスクを最小限に抑える取り組みが求められるのです。 負傷による離脱が重なるとチーム全体の戦力低下に直結し、攻撃の連続性にも悪影響を与える可能性があります。 エゼ自身もこのリスクを認識しており体調管理やコンディショニングの強化に注力することで安定した出場を目指している状況です。
まとめ
エベレチ・エゼは、攻撃的ミッドフィールダーとしてその技術と戦術眼でチームの攻撃の起点となる存在です。 彼の爆発的なドリブルと正確なプログレッシブパスは、狭いスペースでも相手ディフェンスの隙を突き、効果的な突破口を開く原動力となっています。 また、優れた視野とポジショニングにより空間創出とチャンスメイキングを実現し、味方に有利なシチュエーションを提供することに長けているでしょう。
エゼのゲームメイク力は、試合のテンポやリズムを自在に変え、直接的な得点やアシスト以上の戦術的影響力を発揮しています。 一方で、守備での戻りのタイミングやパフォーマンスの一貫性の欠如に課題がありこれらの改善がさらなる成長の鍵となるでしょう。
総じて、エゼは、その革新的な攻撃的才能と多面的な貢献により今後もチームの戦術の中心として大きな注目を集める存在です。
クリスタルパレスの31年ぶりタイトル獲得に貢献しました。又、クラブに移籍を希望してとの報道もありトッテナム・ホットスパー、アーセナル、マンチェスターユナイテッド、マンチェスターシティが獲得に動くのではと言われています。彼が来季、どこでプレーするかも注目です！
最後までお読みいただきありがとうございました。