
トーマス・パーテイは、ただ守るだけでなく試合の空気をも変える存在で所属したクラブの監督から絶大な信頼を得れる選手です。
彼は、圧倒的な空中戦能力と瞬時の判断で攻撃の切れ目すら予見し、相手の攻勢を完璧にシャットアウトします。彼の守備は、単なる身体能力の発露ではなく、緻密に練られた戦術眼とフィジカルの融合が見られるのです。足元の安定感と空中での華麗なプレーが、チームに絶大な安心感をもたらしているでしょう。
本記事では、パーテイの魅力あふれるプレースタイルの全貌に迫ります。
プロフィール

- 国籍:ガーナ
- 生年月日:1993年6月13日、32歳
- 出身地: ガーナ、オドゥマセ・クロボ
- 身長:185cm
- 体重:78kg
- ポジション:守備的ミッドフィールダー(CDM)、右サイドバック(RB)
- 利き足:右足
- 現所属チーム:ビジャレアルCF
- 背番号:未定
- 今シーズン試合出場数:0試合出場、0得点0アシスト(2025年8月8日現在)
- 市場価値:1400万€(2025年5月30日現在)
- 給料:不明
- 契約満了日:2026年06月30日
- エピソード:ガーナの小さな町で育ち、地元ユースチームのオドメタというチームで才能を磨いた。
キャリア&タイトル

経歴
- クラブ歴
- RCDマジョルカ(2013-2014):38試合出場、5得点2アシスト
- 2013年7月12日、1年間のレンタル移籍。8月18日、CEサバデル戦でチームデビュー。
- UDアルメリア(2014-2015):31試合出場、4得点
- 2014年7月27日、1年間のレンタル移籍。8月23日、RCDエスパニョール戦でラ・リーガデビュー。
- アトレティコ・デ・マドリード(2015~2020):188試合出場、16得点12アシスト
- 2015年11月28日、RCDエスパニョール戦でアトレティコのトップチームデビュー。
- アーセナルFC(2020~2025):167試合出場、9得点7アシスト
- 2020年10月5日、契約解除条項を行使して移籍。2020年10月18日、マンチェスター・シティ戦でチームデビュー。移籍金5000万€
- ビジャレアルCF(2025~現在):0試合出場、0得点0アシスト
- 2025年8月7日、1年契約で移籍。移籍金0€
- 代表歴
- ガーナ代表(2016~現在):51試合出場、14得点7アシスト
- CAFアフリカネーションズカップ:2017、2019、2022出場
- FIFAワールドカップ:2022出場
タイトル歴
- クラブ
- アトレティコ・デ・マドリード
- UEFAヨーロッパリーグ:2017-2018
- UEFAスーパーカップ:2018-2019
- アーセナルFC
- コミュニティー・シールド:2023
- 代表
- なし
プレースタイル
2024-2025試合データ


守備的ミッドフィールダー(CDM) 38試合出場、2得点2アシスト
攻撃面ではプログレッシブパス5.41本(68%)とパス成功率87.2%(73%)を記録し、攻撃の起点作りに大きく貢献しています。しかし非PK得点0.10(65%)/npxG0.07(52%)、シュート数0.76(31%)と、直接ゴールに結びつくプレーは低めです。ショット合計2.00(40%)、アシスト0.05(36%)/期待アシストxAG0.06(42%)も平均以下で、フィニッシュ前の質向上が求められます。守備面ではタックル2.63(77%)、インターセプト1.15(64%)、クリアランス1.56(54%)と安定した貢献を見せ、空中戦勝利0.85(51%)で競り合いにも平均的な強さを発揮しているでしょう。一方でブロック0.97(28%)、プログレッシブキャリー1.19(54%)、テイクオン0.68(60%)は課題が残り、個人突破力の強化が今後の鍵となります。総合すると、起点作りと守備強度が武器ですが、直接的な得点創出力とドリブル突破力の向上が今後の焦点です。


右サイドバック(RB) 14合出場、2得点1アシスト
攻撃面でプログレッシブパス5.41(87%)とパス成功率87.2%(93%)を記録し、攻撃の起点作りに大きく貢献しています。しかし、非ペナルティゴール0.10(82%)やnpxG0.07(74%)、シュート数0.76(65%)と、直接得点につながるプレーは物足りません。チャンス創出系指標も平均的な水準にとどまっています。守備面ではタックル2.63(85%)とインターセプト1.15(73%)で相手攻撃を確実に封じ込み、エアリアル勝利0.85(53%)も安定しています。一方、プログレッシブキャリー1.19(14%)やクリアランス1.56(9%)は個人突破力と最終処理精度に課題があるでしょう。総合すると、攻撃起点と守備貢献に長ける一方、直接得点創出や個人突破力の向上が今後の鍵となるのです。
2024-2025シーズン:52試合出場、4得点3アシスト、3946分
引用:FBREF、Thomas Partey (2025年8月8日現在)
プレースタイルの特徴
トーマス・パーテイは、単なる守備型ミッドフィールダーではなく、試合の流れを左右する核となる存在として知られています。空中戦での圧倒的なフィジカルと戦術眼によって、チームの守備と攻撃のバランスを完璧に保つことにあるでしょう。彼のプレースタイルには以下の特徴があります。
- 空中戦での強さ:セットプレーで相手ディフェンダーとの競り合いを制し、得点チャンスを演出します。 通常時も浮いたボールに対し絶妙なタイミングでジャンプし、クリアとセカンドボール奪取に貢献するでしょう。 185cmの高さを活かした高打点ヘディングは守備の安定感を支え、クロス対応も的確です。 攻撃面ではプレッシャーをかけるヘディングで相手ラインを崩し、味方への落としや連携を生み出します。 豊富な空中戦経験と優れたポジショニングが瞬時の判断力を支え、試合全体のバランス維持に大きく寄与するでしょう。 これらの要素が重なり、パーテイは守備ラインの要にとどまらず攻撃の起点としても絶対的な存在なのです。
- 卓越した戦術眼とポジショニング:試合開始直後から相手の動きを鋭く読み取り、戦況を先取りする卓越した戦術眼を発揮しています。 彼は、相手の攻撃パターンやフォーメーションの変化を瞬時に察知し、自らの守備ラインを最適化することで、攻撃の起点が形成される前に侵入経路を遮断するでしょう。 ディフェンス時には、一歩先を読んだポジショニングで敵の連携を切断し、パスやランニングのタイミングを崩す役割を果たしているのです。 常に中央とサイドのバランスを保ちながら、必要な守備エリアをカバーし、チーム全体の守備組織を整えます。 このような緻密な判断と動きにより、攻守のバランスを維持し、試合の流れを自らの存在でコントロールする要となっているのです。
- ディープミッドフィールダーとしての守備力:フィールド中央で積極的にタックルを繰り出し、相手の攻撃の芽を早い段階で摘み取る存在です。彼は完璧なタイミングと精密なフォームを活かし、相手選手のドリブルやパスの起点を封じ込めるタックルで、ボール奪取に大きく貢献しています。さらに、瞬時に相手のパスコースを読み解き、中盤でのインターセプトを的確に決行することで、攻撃の起点を潰し、試合の流れを自らの意のままにコントロールする知性と戦術眼を発揮しているでしょう。また、効果的なポジショニングにより、中盤をコンパクトにまとめ上げ、守備ライン全体のバランスを見事に調整することで、チーム全体の組織的な守備体制の要として大きな役割を担っているのです。
- 攻撃への転換とビルドアップ:守備に加えて攻撃への転換においても大きな貢献をしているでしょう。 ボール奪取後、即座に正確なパスを供給し、相手のプレスをかわしながら攻撃の起点を形成することで、チームのビルドアップを促進します。 彼の視野の広さと判断力は、プログレッシブパスによって前線へ効果的につなぐ鍵となり、スペースの創出にも寄与しているでしょう。 瞬時のパス交換で攻撃陣との連携を高め、試合の流れをスムーズに攻守に移行させる役割を果たしています。 こうしたプレーは、単なるパスワークに留まらず、チーム全体のリズムを生み出す原動力となっているのです。 結果として、守備から攻撃への切り替えにおいて、試合の展開を左右する重要なカタリストと評価されているでしょう。
- フィジカルと技術の融合:強靭な体格と洗練されたテクニックを併せ持つことで、対人戦では絶大なフィジカルの強さを発揮し、ボール奪取に成功しています。 その圧倒的なパワーは相手との競り合いで優位に立つだけでなく、守備時のディフェンスラインのブロックやカバーリングにも寄与いるでしょう。 一方で、細やかなボールコントロールと正確なパス技術は、狭いスペースでも効果的な攻撃の起点を作り出します。 このように、攻守両面での安定したパフォーマンスは、フィジカルと技術の巧妙な融合の結果であり、試合の流れを自らのリズムでコントロールする原動力となっています。 チーム全体の戦術において、パーテイの存在は攻守のバランスを整えるキープレイヤーとして高く評価されているのです。
- リーダーシップと統率力:常に冷静な判断力を維持しながら、現場でリーダーシップを発揮してチームの守備組織を牽引しているでしょう。 試合の状況を瞬時に把握し、最適なポジショニングや指示で各選手の動きを調整することで、守備ライン全体のバランスを維持しています。 プレッシャーのかかる局面でも冷静さを失わず、的確なコミュニケーションを通じて連携を深め、チーム全体が一丸となった守備体制を築いているのです。 さらに、彼の指示は選手間の意識統一を促し、攻守の切り替え時にはスムーズな移行を実現する原動力となっています。 このようなリーダーシップと統率力により、守備組織の要として、チーム全体のパフォーマンス向上に大きく貢献しているのです。
弱点
- 怪我の多さ:激しいフィジカル対決が多いディープミッドフィールダーゆえ、これまでにハムストリングスやグロイン、足首などのケガを経験しています。 ただし、そのケガの頻度は、トップレベルで激しくプレーするミッドフィールダーとしては決して異常な範囲に留まっており、近年は適切なリハビリとコンディショニングで復帰を果たしているのです。 彼のプレースタイル自体が高い接触を伴うため、一定のケガリスクは避けがたいものの、チーム側も健康管理に努め、ケガによる長期離脱は比較的少ない状況でしょう。 結果として、ケガは一定の影響を与えるものの、長期的なパフォーマンスには大きな支障となっていないと評価されるのです。
- 瞬発力やスピードの不足:強靭なフィジカルを武器とする一方で、瞬発力や加速力にやや課題を抱えています。特に一対一の守備やカウンターの局面では、相手の爆発的なスプリントに追いつけず切り替えが遅れることがあるでしょう。狭いスペースで急激な方向転換を強いられる場面では、体格の重さが俊敏性の足かせになるケースも見られます。こうした弱点を補うために、彼は高いポジショニング能力と先読みの判断力でリスクを最小限に抑えつつ、守備組織の維持に貢献しているのです。今後は専用トレーニングやコンディショニング強化を通じて、瞬発力と敏捷性をさらに高めることが求められるでしょう。
- 高い守備活動量によるスタミナ消耗:試合開始から終盤まで全力でプレスやタックル、カバーリングを繰り返す結果、体力消耗が激しく終盤にスタミナ低下が顕著になります。 連続した高負荷な守備動作により、試合後半の俊敏性や反応速度が鈍り、守備組織に微妙なズレが生じるリスクを抱えるのです。 こうしたスタミナ切れはカウンター対応やポジション修正の精度低下につながり、チーム全体のバランス維持に影響を及ぼします。 現在は先読みの判断力で消耗をカバーしていますが、持久力向上やインターバルトレーニングを取り入れることが今後の課題です。 さらに、試合終盤まで安定した運動強度を保つために、起用時間の調整や休息プランの最適化も必要でしょう。
まとめ
トーマス・パーテイのプレースタイルは、空中戦での卓越したフィジカルと、試合を先読みする鋭い戦術眼が融合した守備の真髄を体現している選手です。 ディープミッドフィールダーとして、彼は堅実なタックルやインターセプトで相手の攻撃の芽を摘み取り、柔軟なポジショニングで中盤全体の守備ラインを整えています。
さらに、冷静な判断と絶妙なタイミングを武器に、守備から攻撃への切り替えをスムーズに行い、チームのビルドアップにおいても重要な起点となっているのです。 その存在感は、リーダーシップとしても現れ、仲間に安心感を与えながらチーム全体の組織的な守備力を支えています。 空中での優れたタイミングやジャンプ力、そして状況を即座に読み解く洞察力により、パーテイは試合の流れを自ら作り出す原動力となっているでしょう。
総じて、トーマス・パーテイは空中戦と戦術力で魅せる守備の真髄として、チームに不可欠な存在であり、今後さらなる成長と飛躍が期待される選手です。
過去に疑惑を起こして警察に起訴されましたが釈放され、ビジャレアルに加入しました。今後プレーしつつ疑惑がどうなるかに注目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。