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【ジョン・マッギン】プレースタイル解説::豊富な運動量と配球技術で繋ぐ攻守の要

ジョン・マッギンサッカー選手

ジョン・マッギンは、アストン・ヴィラの中盤を支える献身的なミッドフィールダーとして高い評価を得ている選手です。スコットランド代表の彼は、ピッチを縦横無尽に駆け回る豊富な運動量と、的確な状況判断力を武器に、チームの攻守両面を支える重要な役割を担っています。

さらに、左足から繰り出される精度の高いパスや、スペースを見つけ出す優れた視野の広さで、攻撃の起点として機能するプレーも大きな魅力の一つでしょう。

本記事では、マッギンのプレースタイルや中盤での貢献度を徹底解説し、彼がヴィラの攻守の要としてどのように活躍しているのか、その全貌に迫ります。

プロフィール

ジョン・マッギンサッカー選手
  • 国籍:スコットランド
  • 生年月日:1994年10月18日、31歳
  • 出身地:スコットランド、グラスゴー
  • 身長:178cm
  • 体重:69kg
  • ポジション:セントラルミッドフィルダー(CM)
  • 利き足:左足
  • 現所属チーム:アストン・ヴィラFC
  • 背番号:7
  • 今シーズン試合出場数:22試合出場、3得点3アシスト(2025年12月16日現在)
  • 市場価値:1500万€(2025年12月9日現在)
  • 給料:週給13万£→年収676万£
  • 契約満了日:2028年06月30日
  • エピソード:祖父のジャックは、セルティックFCのチェアマンであるとともに、スコットランドサッカー協会の会長でもある。

キャリア&タイトル

ジョン・マッギンサッカー選手

経歴

  • クラブ歴
  • セント・ミレンFC(2012~2015):98試合出場、4得点7アシスト
    • 下部組織出身。2012年10月20日、セルティック戦でトップチームデビュー。
  • ハイバーニアンFC(2015~2018):136試合出場、17得点29アシスト
    • 2015年7月31日、4年契約で移籍。2015年8月8日、Dumbarton FC戦でチームデビュー。移籍金116万€
  • アストン・ヴィラFC(2018~現在):307試合出場、33得点43アシスト
    • 2018年8月8日、4年契約で移籍。2018年8月11日、ウィガン戦でチームデビュー。移籍金310万€
  • 代表歴
  • スコットランドU-19代表(2013):2試合出場、1アシスト
  • スコットランドU-21代表(2014~2015):9試合出場、2アシスト
  • スコットランド代表(2016~現在):83試合出場、20得点11アシスト
    • EURO:2021、2024出場

タイトル歴

  • クラブ
  • セント・ミレンFC
    • スコティッシュリーグカップ:2012-2013
  • ハイバーニアンFC
    • SFAカップ:2015-2016
    • スコティッシュチャンピオンシップ 2016-2017
  • 代表
  • なし

プレースタイル

2025-2026試合データ

ジョン・マッギン サッカー選手

攻撃面ではペナルティゴール以外0.15(20%)、npxG0.07(1%)、シュット合計0.94(1%)と得点創出力が極めて低く、アシスト0.12(24%)、アシストゴール数0.11(12%)、ショットを生み出すアクション2.83(22%)とチャンスメイク能力も限定的です。プログレッシブキャリー1.33(4%)、成功テイクオン0.80(14%)と個人突破力も最低水準で、攻撃への関与はほぼ皆無だと分かります。パスワークはパス試行回数38.29(59%)と控えめながら、成功率80.5%(77%)、プログレッシブパス4.15(65%)で安全かつ効果的なビルドアップに貢献しているでしょう。守備ではインターセプト0.71(89%)、タックル1.53(80%)、クリアランス1.00(79%)、ブロック1.00(66%)と全ての守備指標で高水準を記録し、卓越した守備力を発揮しています。総合すると、守備専門として圧倒的な貢献を示す一方、攻撃参加能力の向上が今後の成長ポイントとなるでしょう。

引用FBREF、John McGinn (2025年12月16日現在)

プレースタイルの特徴

アストン・ヴィラのキャプテンとして活躍するジョン・マッギンは、「万能型MF」として知られ、攻守両面で高水準のパフォーマンスを発揮している選手です。彼のプレーには以下の特徴があります。

  • 攻守両面で活躍する万能型ミッドフィルダー:。攻撃面では、低い位置でボールを受けてビルドアップに参加することから始まり、中盤では常に味方のサポート動作を継続的に行います。チャンスと見るや積極的にゴール前へ侵入し、ボックス内でのフィジカルコンタクトにも強さを発揮するでしょう。守備面においても、粘り強い守備姿勢で相手からボールを奪取し、セットプレー時にも貪欲に対応し、相手に抜かれた場合でも最後まで諦めずに追走する姿勢を貫きます。年間で得点とアシストを合わせて10を記録し、2024-2025シーズンには49試合で4得点6アシストという数字を残しており、この攻守にわたるバランスの取れたプレーこそが、マッギンが「万能型MF」と称される所以であるのです。
  • 尽きることのない豊富な運動量:最大の武器は、その尽きることのない豊富な運動量です。ピッチ全体を縦横無尽に駆け回り、ヒートマップを見ればピッチのあらゆるエリアをカバーしていることが一目瞭然で、攻守の切り替え時には素早くポジションを取り直す機動力を持ちます。年間40〜50試合をこなす頑健なフィジカルを持ち、2024-2025シーズンには49試合に出場するなど、その耐久性は特筆に値し、90分間を通じて一貫したパフォーマンスレベルを維持できるでしょう。身長178cm程度と決して大柄ではないものの、ガッチリとした体格を活かしてゴール前での競り合いに負けない強さを発揮し、相手のチャージを受けてもバランスを崩さない安定性を持つのです。
  • 高精度な左足の配球技術:左足は、チームの攻撃を組み立てる上で欠かせない武器となっているでしょう。ゴロ・浮き球を問わず試合の流れに合った配球ができ、極めてパスミスが少なく高い成功率を維持し、ビルドアップ時には安定した展開力を発揮して中盤でのボール循環の要として正確なパスでチームメイトを活かします。特筆すべきは、ボールを懐に入れる技術で相手プレスを回避し、足元に近い位置でボールキープすることで守備側を困難にする能力です。シュート技術においても左足の精度は際立っており、スーパーボレーシュートやミドルシュートでゴールを狙える威力を持ち、年間で10以上のゴール関与につながる効果的なシュート選択が、マッギンの攻撃面での貢献を支えているのです。
  • プレーで背中を見せるキャプテンシップ:2022年にアストン・ヴィラのキャプテンに就任したマッギンは、言葉ではなくプレーで背中を見せるタイプのリーダーです。パッションを持ってチームとサポーターを鼓舞し、守備では誰よりも泥臭く相手についていく姿勢を貫き、決して諦めない粘り強さでチームメイトに勇気と活力を与えています。興味深いことに、マッギンは相手クラブのサポーターからも愛されるキャラクターを持ち、これは彼のキャプテンとしての器の大きさと、プレーの質の高さを物語っているでしょう。決してクリーンとは言えない守備も厭わず、チームの汚れ役を担うことも多いが、それはネガティブな要素ではなく、キャプテンとしての責任感の表れです。献身的な姿勢と結果の両方で示すリーダーシップが、アストン・ヴィラの心臓部としてのマッギンの価値を高めているでしょう。
  • ビルドアップと戦術的重要性:監督の戦術において、マッギンは単なるハードワーカーではなく、戦術的に重要な役割を担っています。ビルドアップの起点として機能し、中盤でのボール循環の要となることで、チームの攻撃を円滑に進め、守備時にはハードワークでボール奪取に貢献し、攻撃時には第二、第三の波として飛び出すことで、相手守備陣に予測不可能な動きをもたらすでしょう。プレミアリーグ屈指のMF陣であるティーレマンス、ドウグラス・ルイス、ブバカル・カマラらとともに中盤を構成し、それぞれの特徴を活かしながらバランスを取っています。マッギンの運動量と配球技術は、このタレント揃いの中盤において接着剤のような役割を果たし、かつて欧州の頂点に立ったアストン・ヴィラの復権を目指す今、その中心的存在として不可欠な戦力となっているのです。

弱点

  • 逆足の精度不足:左利きの選手であり、右足でのプレーにおいて精度が著しく低下する傾向があります。特に相手ディフェンスが彼の利き足である左足を徹底的に封じてくると、逆足でのパスやシュート、ドリブルの選択肢が限られてしまい、攻撃の予測可能性が高まってしまうでしょう。右足を使わざるを得ない状況では、ボールコントロールの質が落ち、決定的な場面でのミスにつながることがあるため、この弱点を相手チームに研究され利用されるリスクがあるのです。
  • スピード・加速力の欠如:持久力とスタミナには優れているものの、純粋なスプリント速度や瞬発的な加速力という点では限界があえうでしょう。トップスピードで相手ディフェンダーを置き去りにするタイプの選手ではなく、カウンターアタックやロングボールへの走り込みでスペースを突く場面では、よりスピードのある選手に劣ります。この欠点により、素早い展開が求められる試合や、スピードを武器とする相手との対戦では苦戦することがあり、特に守備時に高速のウイングやフォワードを追いかける場面では不利になりがちです。
  • ファウルの多さと規律の課題:積極的でフィジカルなプレースタイルは彼の長所でもありますが、同時に1試合平均約1回のファウルを犯すという統計が示すように、審判の笛を招きやすい傾向があります。特に重要な試合や緊迫した場面では、この攻撃的な守備姿勢が裏目に出てイエローカードの累積につながり、出場停止のリスクを高めるでしょう。また、危険なエリアでの不必要なファウルは相手にフリーキックの機会を与え、チームを危険にさらすことになるため、プレーの判断力と自制心の向上が求められる部分です。
  • 決定力・シュート精度の課題:ゴール前での冷静さとシュート精度は、マッギンの最も顕著な弱点の一つです。2024-2025シーズンのプレミアリーグでは5試合で2本のシュートを放ったものの、枠内シュートが0本という統計が示すように、得点機会を確実にゴールに結びつける能力に大きな課題があります。ミッドフィルダーとして前線に顔を出す機会は多いものの、決定的な場面でのシュートの選択、タイミング、そして技術的な実行力が不足しており、チームの攻撃力向上のためにはこの側面の改善が不可欠です。得点への貢献度を高めることができれば、彼の総合的な価値はさらに向上するでしょう。
  • 体型・走法による機動性の制限:がっしりとした体格と独特な走り方は、彼のフィジカルな強さの源泉である一方で、機動性や俊敏性が求められる場面では制約となります。特に狭いスペースでの細かいドリブルや、素早い方向転換、ステップワークを要する一対一の状況では、より軽快で技巧的なプレーヤーと比較して劣る傾向があります。この体型的な特徴により、密集した中盤でのボールキープや、相手プレスを巧みにかわす動きには限界があり、タイトなマーキングを受けた際にはプレーの自由度が大きく制限されてしまうのです。

まとめ

ジョン・マッギンは豊富な運動量と配球技術を武器に、中盤で攻守の橋渡しを担うボックストゥボックス型ミッドフィールダーです。試合開始から終了まで衰えることのないスタミナで前線へのサポートと自陣への戻りを繰り返し、チーム全体の活動量を底上げします。左足から繰り出される精度の高いパスやサイドチェンジで攻撃のリズムを作り出し、独特な体格を活かしたボールシールドで相手のプレッシャーにも対応するでしょう。アストン・ヴィラのキャプテンとして献身的なプレーで仲間を鼓舞し、攻撃時には前線まで顔を出し、守備時にはボール奪取にも積極的に関与する中盤の万能型プレーヤーです。

一方で、ゴール前での決定力不足が顕著であり、枠内シュート0本という統計が示すようにシュート精度に大きな課題を抱えているでしょう。左利きであるため右足の精度が低く、利き足を封じられると攻撃の選択肢が限られてしまいます。純粋なスプリント速度や瞬発力には限界があり、スピード勝負では後れを取ることがあるでしょう。さらに激しいプレースタイルから1試合平均約1回のファウルを犯す傾向があり、イエローカード累積や重要な場面での不用意なファウルがチームを危険にさらすリスクがあります。

総じて、マッギンは現代サッカーに求められるボックストゥボックス型ミッドフィールダーの理想形を体現する選手です。抜群のスタミナと配球技術でチームの攻守を繋ぎ、リーダーシップで仲間を鼓舞しながらピッチを駆け回る姿は、アストン・ヴィラの躍進を支える原動力となっています。ここに決定力の向上、ウィークフットの精度改善、ファウル管理の徹底が加われば、世界トップクラスのオールラウンドMFとしての完成度が高まり、チームの中盤をより一層支配する存在へと進化するでしょう。

今季、アストン・ヴィラは、開幕から得点が奪えず苦しみましたがそこから快進撃を見せています。マッギンのキャプテンシーにも要注目です!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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