選手

【マルク・ククレジャ】プレースタイル解説:ディフェンスの堅実さと攻撃展開の鍵

マルク・ククレジャ サッカー選手

マルク・ククレジャは、その堅実なディフェンスと鋭い試合運びで、チームの守備の要として存在感を放つ選手です。

常に冷静な判断を維持し、相手の攻撃パターンを的確に読み取ることで、守備ラインの安定化に大きく貢献しています。同時に、迅速な攻撃への切り替えを実現するための正確なパスやポジショニングも持ち味としており、攻撃展開の鍵となる重要な役割を果たしているのです。

本記事では、ククレジャのプレースタイルを解説し、彼のディフェンス力と戦術眼がどのようにチームの攻守を支えているのかを詳しく考察します。

プロフィール

マルク・ククレジャ サッカー選手
  • 国籍:スペイン
  • 生年月日:1998年7月22日、24歳
  • 出身地:スペイン、アレージャ 
  • 身長:175cm
  • 体重:68kg
  • ポジション:左サイドバック(LB)
  • 利き足:左足
  • 現所属チーム:チェルシーFC
  • 背番号:3
  • 今シーズン試合出場数:45試合出場、6得点4アシスト(2025年5月13日現在)
  • 市場価値:3000万€(2024年12月16日現在)
  • 給料:週給17.5万£→年収910万£
  • 契約満了日:2028年06月30日
  • エピソード:EURO2024ドイツ戦でハンドをしてしまったがPKをとられず後に、誤審だったと認められた。

キャリア&タイトル

マルク・ククレジャ サッカー選手

経歴

  • クラブ歴
  • SDエイバル(2018-2019):33試合出場、2得点2アシスト
    • 2018年8月31日、1年間の買取オプション付きのローン移籍。2019年5月27日、買取オプションを行使した。移籍金200万€
  • ヘタフェCF(2019~2021):86試合出場、4得点8アシスト
    • 2019年7月18日、1年間の買取オプション付きのローン移籍。2020年6月30日、買取オプションを行使した。移籍金1180万€
  • ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(2021-2022):38試合出場、1得点2アシスト
    • 2021年8月31日、5年契約で移籍。2021年9月11日、ブレントフォード戦でプレミアリーグデビュー。移籍金1800万€
  • チェルシーFC(2022~現在):104試合出場、7得点9アシスト
    • 2022年8月5日、当時のサイドバック史上最高金額、6年契約で移籍。移籍金6530万€
  • 代表歴
  • スペインU-16代表(2013-2014):3試合出場
  • スペインU-17代表(2014-2015):15試合出場、2得点1アシスト
  • スペインU-19代表(2016-2017):7試合出場
  • スペインU-21代表(2019~2021):11試合出場、1得点2アシスト
  • スペインU-23代表(2021):1試合出場
  • スペインオリンピック代表(2021):5試合出場
  • スペイン代表(2021~現在):15試合出場、0得点1アシスト
    • EURO:2024出場

タイトル歴

  • クラブ
  • FCバルセロナ
    • コパ・デル・レイ:2017-2018
  • 代表
  • スペイン代表
    • EURO:2024

プレースタイル

2024-2025試合データ

マルク・ククレジャ サッカー選手

ペナルティゴール以外の得点は0.12(上位88%)、npxGは0.08(上位78%)と高評価ですが、アシストは0.06(上位39%)、xAGは0.07(上位32%)となっています。ショット合計は0.69(上位58%)ですが、シュートを生み出すアクションは1.54(上位21%)と控えめです。パス試行回数は58.40(上位75%)、パス完了率は88.0%(上位95%)で、安定したボール回しが際立ちます。プログレッシブパスは3.49(上位45%)が平均的ですが、プログレッシブキャリーは1.14(上位12%)と個人突破は低めです。タックルは2.08(上位54%)、ブロックは1.45(上位81%)、インターセプトは0.78(上位34%)で、特にブロックに優れた傾向があります。パスの精度と守備の貢献に優れており、ボール回しや守備面は強みといえますが、攻撃面のクリエイティブな突破やアシストはチーム戦術で補完する必要があるでしょう。

引用FBREF、Marc Cucurella (2025年5月13日現在)

プレースタイルの特徴

マルク・ククレジャは、堅実な守備力と試合運びの上での抜群の判断力を兼ね備えたディフェンダーです。守備の基本に忠実でありながら、攻撃時の切り替えにも積極的に関与し、チーム全体のバランスと展開を左右する重要な役割を果たしているでしょう。彼のプレースタイルには以下の特徴があります。

  • 堅実なディフェンスとラインの統率:試合中に相手のパスコースや攻撃パターンを瞬時に把握し、理想的なポジショニングを維持することで、守備ラインの連携を強固にしています。 彼は、フィールド内でライナー間の距離や配置を適切に調整し、相手に隙間を作らせないディフェンス組織の構築に努めているのです。 また、絶妙なタイミングでタックルやブロックを実施し、個々のミスが連鎖して失点に繋がるリスクを未然に防ぐでしょう。 このような戦術的理解と集合的守備意識により、味方選手とのコミュニケーションが円滑に進み、チーム全体が一丸となった守備体制を実現しているのです。
  • 攻撃へのスムーズな切り替えと展開:ボール奪取後すぐに正確なパスを供給し、ミッドフィールドと前線の間で素早くポゼッションを再構築する役割を果たします。 受けたカバーリングを活かし、相手ディフェンスの崩壊をタイミングよく見極め、カウンター攻撃の起点となるポジションへ駆け上がるのです。 柔軟なポジショニングと広い視野で、守備から攻撃へのトランジションをスムーズに行い、チームの攻撃展開に即座に反応するでしょう。 その決断力と速やかな連携により、試合の流れを一変させる攻撃機会の創出に大きく貢献しています。 ククレジャのこのバランス感覚が攻守両面でのチーム戦術の核となる要素として評価されているのです。
  • 戦術的適応力とコミュニケーション:試合中に相手の攻撃意図やフォーメーションの急な変化を瞬時に察知し、ディフェンスラインの再編成を柔軟に指示します。 敵の攻撃パターンを分析し守備の抜けやすいスペースを予測することで自らのポジションを臨機応変に調整し重要なゾーンカバーを行うでしょう。 その結果、味方への的確なコミュニケーションが実現しチーム全体が一丸となって守備体制を整えることが可能となるのです。 さらに、状況に応じた指示出しと迅速な動きで試合の流れを効果的にコントロールし相手にスペースを与えない堅固な守備の安定感をチームにもたらすのでしょう。                                                                                                                                                                                                                                                                                             
  • 守備から攻撃へのトランジション:ボール奪取後に瞬時に攻撃へ切り替えるスキルを持ち、相手の隙を逃さず前線に飛び出すでしょう。 守備でのカバーを終えた直後、的確なロングパスやミドルレンジのパスで攻撃の展開を即座に組み立て、相手ディフェンスにプレッシャーをかけます。 このトランジションは、彼自身の高いゲーム理解力と連携意識によって支えられ、ピッチ全体のリズムを一変させる重要な役割を果たしているのです。 また、ボール保持と走り込みをバランスよく使い分けることで、チーム内の攻守のスイッチがスムーズに機能し、試合の流れを大きく左右する原動力となるでしょう。                                                                                                                                                                                                                                                                                            
  • セットプレーでの存在感: コーナーキックやフリーキック時には、相手ディフェンダーとの空中戦で有利な位置を確保するため、正確なタイミングとポジショニングを発揮し、決定的なヘディングで得点チャンスを生み出す役割を担っています。 守備面では、相手のセットプレーに対しても冷静にマークを行い、組織的に相手の攻撃を封じ込めることで、守備の安定性に大きく貢献しているのです。 さらに、これらのプレーは日々の緻密なトレーニングと戦術理解に裏打ちされ、試合全体の流れやチームのバランスに影響を与えるキーポイントとなっています。 セットプレーでの存在感は、攻撃面だけでなく守備面でもチームに不可欠な安定感と得点機会の創出をもたらしているのです。                                                                                                                                                                                                                                                                                         

弱点

  • 高圧状況下での判断ミス:極度のプレッシャー下では、ククレジャは一瞬の判断の遅れが生じることがあり、相手の急激な攻勢に迅速に対応できない場合があります。 この遅れにより、守備ラインの再編成が間に合わず、一部のゾーンが手薄になると、相手に有利なスペースを許してしまう危険性が高まるでしょう。 また、連携が乱れることで個々の守備プレーヤーが孤立し結果として相手に決定的なシュートチャンスを与えるリスクが懸念されるのです。 このような状況は、チーム全体の守備安定性に影響を及ぼし失点リスクとして大きな課題となるためプレッシャー下での迅速な判断力向上が求められるでしょう。
  • プレーの予測可能性:守備に徹するあまり同じポジショニングや戻り動作といった基本パターンが固定化しやすいです。 このため、相手ディフェンダーは彼の動きを事前に予測し、特定のタイミングでプレスを仕掛けたりスペースを狙った動きに誘導することが可能となります。 結果として攻撃や守備の切り替え時に対戦相手に先手を取られチーム全体の動きに対する布石が読まれてしまうリスクが高まるのです。 そのためより柔軟な対応や予測不可能な変化を加えることが戦術的改善の鍵となるでしょう。
  • リスクを伴うパス選択:攻撃の起点としてロングパスやミドルレンジパスを多用しますがその際、状況判断が求められるためリスクが伴います。 状況に応じた正確なパスコースやタイミングが取れない場合、相手ディフェンダーにパスを読まれやすく容易にボールをカットされる可能性が高まるでしょう。 特に、相手のプレスが激しい局面ではパスミスが連鎖し攻撃の流れが断絶し、相手にカウンターチャンスを許す事態を招きかねません。 また、適切なパス選択ができないと攻撃の起点が崩れチーム全体のリズムにも悪影響を及ぼすリスクがあるのです。 これらの点からパス判断の精度と状況把握力の向上がククレジャにとっての重要な課題と言えるでしょう。

まとめ

マルク・ククレジャは、守備と攻撃両面でチームに安定感をもたらす中核的な存在です。

守備では、最適なポジショニングと読みの鋭さで相手の攻撃ルートをカバーし、セットプレー対応にも優れています。 正確なタックルとディフェンスで相手の突破を未然に防ぎ、守備ラインの統率力を発揮するでしょう。 奪ったボールは、的確なロングパスやミドルレンジパスで即座に攻撃に転じ、相手に隙を作らせません。 その瞬時の判断力とパスセンスは、攻撃の起点として味方に決定的なチャンスを提供しています。 高い戦術理解力でピッチ上の指示やコミュニケーションを強化し、チーム全体を統率するのです。

一方、高圧状況下での判断やリスクを伴うパス選択、プレーの予測などが今後の課題として挙げられるでしょう。

総じて、ククレジャは堅実な守備と迅速な攻撃展開を両立し、チームの安定と連携に大きな貢献をしている選手です。彼のプレースタイルは、攻守両面でのバランスを追求し、観客を魅了し続けるものと言えるでしょう。

ヨーロッパカンファレンスリーグでチェルシーは、決勝に進出しました。ククレジャが優勝に貢献できるか注目ですね♪

最後までお読みいただきありがとうございました。

-選手
-, ,