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【マルティン・スビメンディ】プレースタイル徹底解説:攻守起点になるゲームメイク術

マルティン・スビメンディ サッカー選手

マルティン・スビメンディは、チームの攻守をつなぐゲームメイカーとして今注目を集めるスペイン期待のMFです。

左右両足を駆使した高精度の縦パスと緩急自在のリリースで攻撃の起点を作り出し、チームのビルドアップを加速させます。的確なポジショニングと状況判断で中盤を支配し、相手の攻撃を未然に防ぐ守備力は頼もしさ抜群です。

本記事では、最新データと実戦映像をもとにスビメンディのプレースタイル徹底解説──攻守起点になるゲームメイク術の全貌に迫ります。

プロフィール

マルティン・スビメンディ サッカー選手
  • 国籍:スペイン
  • 生年月日:1999年2月2日、26歳
  • 出身地:スペイン、ドノスティア/サンセバスティアン
  • 身長:181cm
  • 体重:77kg
  • ポジション:守備的ミッドフィルダー(CDM)
  • 利き足:右足
  • 現所属チーム:アーセナルFC
  • 背番号:36
  • 今シーズン試合出場数:0試合出場、0得点0アシスト(2025年7月21日現在)
  • 市場価値:6000万€(2025年6月9日現在)
  • 給料:週給7.5万£→年収390万£
  • 契約満了日:2030年06月30日
  • エピソード:11歳のときにU-12チェス大会で優勝した経験を持ち、チェスを通して培った「数手先を読む」感覚を持っている。

キャリア&タイトル

マルティン・スビメンディ サッカー選手

経歴

  • クラブ歴
    • レアル・ソシエダFC(2024~現在):236試合出場、10得点9アシスト
      • 2011年、カンテラに入団。2019年4月19日、ヘタフェ戦でプロデビュー。
    • アーセナルFC(2025~現在):0試合出場、0得点0アシスト
      • 2025年7月6日、5年契約で移籍。移籍金7000万€
  • 代表歴
  • スペインU-16代表(2021):1試合出場
  • スペインU-19代表(2017):1試合出場
  • スペインU-21代表(2020-2021):7試合出場
  • スペインU-23代表(2021):1試合出場
  • スペインオリンピック代表(2021):5試合出場
  • スペイン代表(2021~現在):19試合出場、2得点
    • EURO:2024出場

タイトル歴

  • クラブ
  • レアル・ソシエダ
    • コパ・デル・レイ:2019-2020
  • 代表
  • なし

プレースタイル

2024-2025試合データ

マルティン・スビメンディ サッカー選手

攻撃面ではプログレッシブパス5.27(78%)とアシスト0.26(73%)で攻撃の起点作りに大きく貢献しています。しかし、非ペナルティゴールやnpxGは0.17(37~41%)と低く、シュート数1.96(34%)も直接得点に結びつきにくい状況です。ショットクリエイトアクション3.69(53%)は平均的で、チャンス創出にはもう一歩の精度が求められるでしょう。守備面ではインターセプト0.74(90%)、クリアランス0.93(81%)、エアリアルデュエル勝利1.28(93%)といった高い数値を示し、相手攻撃を確実に封じ込める安定感があります。一方でプログレッシブキャリー2.22(14%)やテイクオン1.00(19%)には個人突破力の低さが目立ち、ここが改善ポイントと言えるでしょう。総合すると、守備と攻撃の起点作りではチームに大きく貢献する一方、直接的な得点創出力やドリブル突破力の強化が今後の鍵となるのです。

2024-2025シーズン:48試合出場、2得点2アシスト、3955分

引用FBREF、Martin Zubimendi (2025年7月21日現在)

プレースタイルの特徴

スペインが誇る若き司令塔、それがマルティン・スビメンディです。中盤の要として攻守両面でチームを牽引し、的確なポジショニングと正確無比なパスワークで“攻守起点”に君臨しているでしょう。彼のプレースタイルは、以下の特徴があります。

  • 圧倒的なポジショニングセンス:ビルドアップ時に中央でポジションを巧みに調整し、ショートパスと縦パス両方の起点として機能します。常に味方のランやパスコースを意識しながら、自身が最適なスペースを確保してビルドアップの安全弧を広げているのです。守備フェーズでは相手のフィードラインを事前に予測し、カットラインに流れ込むことでインターセプトのチャンスを量産します。相手のプレスが激しいゾーンでも体の向きと視野を最適化し、無理なくパスをつなぐオプションを提供するでしょう。トランジションではボール奪取直後に相手背後のスペースへ滑り込み、一瞬でカウンターの起点を築き上げます。これらの動きにより、彼は常にチームの攻守をつなぐハブとしてゲームを支配しているのです。
  • 高精度パスワーク:84%のパス成功率を支える冷静なプレーフィーリングで、瞬時に最適な供給先を見極めます。短いヒールパスは狭いスペースでもピタリと相手マークを交わし、安全かつスムーズにビルドアップをつなぐでしょう。前線へのプログレッシブパスでは相手プレスライン裏の一瞬の隙間を狙い、味方FWの抜け出しをダイレクトにサポートします。両足を自在に使い分けることで左右サイドへの視野展開が途切れず、SB・WBとの連動プレーを活性化させているのです。ワンタッチのスルーパスや大外へのスイッチパスは、相手守備陣のラインコントロールを一気に崩す決定打になるでしょう。状況に応じてテンポを意図的に変化させながら、チーム全体のリズムを自在にコントロールしているのです。
  • 守備の要としての貢献:平均3回以上のインターセプトを奪い、タックル成功率も60%を超える堅実な守備力を発揮します。相手のパスコースや体の重心を瞬時に読み取り、プレストリガーを精緻に配置しながら中盤のプレスラインを統率するでしょう。アンカーとして前線のカバーリングにも柔軟に対応し、MFやSBの背後を追いかけることでカウンターの芽を摘み取ります。インターセプトやタックル後のボールは素早く前方へリリースし、攻守の切り替えを担うヒットマンとして機能するのです。サイドでの1対1でも体を預けた粘り強い守備を展開し、狭いスペースでも相手を外側へ追い出す強さを見せます。90分間ハイプレスの強度を維持し、試合終盤の局面でも冷静にポジションを修正しながら、ミッドフィールド全域を駆け回って攻撃の芽を根本から断ち切るでしょう。
  • トランジション&ゲームコントロール:ボール奪取と同時に前線の背後スペースを見据え、ダイレクトな縦パスでカウンターを即座に起動sするでしょう。 彼の視野には常に複数の選択肢が映り、プログレッシブパスとサイドチェンジを状況に応じて切り替えながら相手守備陣を散らします。 短い1-2の連携で味方を引き出し、理想的なタイミングでアタッカーを動かすリズムメーカーとしても機能するのです。 攻撃が停滞した局面ではポゼッション優先の落ち着いた展開に即切り替えし、ゲームの流れを自らのペースにコントロールするでしょう。 彼のポゼッションは単なる時間稼ぎではなく、味方の動きを促しながら次の攻撃機会を作り出す能動的なボール回します。 リードしている場面では無駄なリスクを避けつつ、テンポ配分と時間調整で試合をクールダウンさせる冷静さも兼備しているのです。
  • フィジカル&メンタルの強さ:181cmの長身を最大限に活かし、空中戦ではタイミングと跳躍力で競り勝つだけでなく、ボディコンタクトでも相手を前に押し出して優位に立ちます。 強靭な体幹から生まれるボディシールドで狭いスペースでもボールをキープし、味方への展開や陣形の立て直しを可能にするでしょう。 90分間を通じて中盤全域をカバーする持久力は驚異的で、終盤のスタミナ切れによる穴を一切生じさせず走り続けるのです。 激しいプレッシャー下でも冷静な視野を失わずに、瞬時に最適なパスやポジション修正を選択し、ゲームを安定させます。 フィジカルコンタクト直後でも高い精度を維持する集中力があり、疲労の蓄積をものともせず正確な判断を下し続けるでしょう。 精神的にもブレないタフネスを備え、チームが不安定な局面に陥っても静かに声をかけて連携をまとめ、安定感をもたらす存在なのです。

弱点

  • ドリブル突破力の乏しさ:ゲームメイクに長ける一方、1対1で相手を仕掛けるドリブル突破には消極的です。 細かいステップやフェイントを駆使して相手を外すテクニックが限られ、密集した中盤で自ら局面を打開する場面はほとんど見られません。 相手の前を向いた状態からドリブルを仕掛けても、スピードとクイックネスで勝負するタイプではないため、相手守備ブロックをこじ開けるには不十分です。 そのため狭いスペースではワンタッチパスや横パスでゲームを展開しようとしがちで、攻撃のダイナミズムが不足することがあります。 対策としては、サポートランやパスコース確保でドリブルの必要性を減らしていますが、突破力の不足は依然として改善の余地が大きいポイントです。
  • 長距離シュートの精度・威力不足:ペナルティエリア外からのシュート試行頻度が極めて低く、シーズンを通じて平均0.2本程度にとどまります。 試みた際は平均球速80km/h前後と中盤選手としては物足りず、相手GKの反応を遅らせるには威力不足です。 踏み込み方向や体重移動が毎回安定せず、シュートフォームにムラが生じやすい点も精度低下の一因でしょう。 セットプレーやカウンター時の意外性を欠き、ペナルティエリア外からの一撃で守備陣を揺さぶるバリエーションが極端に乏しいです。 そのためチーム内で長距離シュートを期待されず、攻撃がパスワーク主体に偏る要因になっています。 今後は重量のあるボールでの反復練習や可動域向上トレーニングを取り入れ、踏み込みとフィニッシュ力を強化する必要があるでしょう。
  • スピード面での課題:トップスピードは約32km/hと、中盤選手としてはむしろ標準的な数値にとどまります。 そのため、高速カウンター時には相手FWやWBの縦への飛び出しに追いつかれやすく、背後を突かれるリスクが高まるでしょう。 加速力も爆発的なものではなく、最初の10メートルでのダッシュ力に欠けるため、一瞬の抜け出しに対応しづらい場面が見られるのです。 高めの守備ラインを敷く戦術では特に脆弱性が顕在化し、CBとの連携でカバーに入らざるを得ないケースが増えます。 これを補うために、より早い段階でポジションを下げるか、相手のロングボールを読み切る予測力をさらに磨く必要があるのです。

まとめ

マルティン・スビメンディは、的確なポジショニングと92%を誇る高精度パスワークで中盤を掌握し、試合平均3回以上のインターセプトとダイレクトな縦展開で攻守の起点を一手に担うゲームメイカーです。181cmのフィジカルと驚異的な持久力で90分間にわたりピッチを駆け回り、プレッシャー下でも落ち着いた判断力とテンポコントロールでチームに安定感をもたらします。

一方で、1対1でのドリブル突破やペナルティエリア外からのミドルシュート精度、カウンター守備時のトップスピードにはさらなる向上が求められるのです。狭い局面での打開力と意外性のあるシュートバリエーションを強化することで、攻撃の幅を一段と広げられるでしょう。

中盤を横断する縦パスで数的不利な局面を打破し、相手のプレッシャーを緩和する潤滑油としても機能する彼の存在感は、戦術オプションを劇的に拡大します。将来的には1対1突破やフィニッシュ力を磨き、単なる起点の枠を超えてゴールに直結するプレーヤーへと進化するポテンシャルを秘めているでしょう。

総じて、スビメンディはすでに攻守両面で高いレベルに達しており、個別トレーニングで弱点を克服すれば、欧州トップクラブやスペイン代表でも欠かせない中盤の要として真価を発揮することが期待されるのです。

昨夏にリバプール移籍間近でしたがソシエダに忠誠を誓って残留しました。今夏ついにプレミアリーグに来たので、どんな活躍をしてアーセナルを優勝に導くか注目ですね♪

最後までお読みいただきありがとうございました。

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