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【トーマス・パーテイ】プレースタイル解説:空中戦と戦術力で魅せる守備の真髄

トーマス・パーテイ サッカー選手

トーマス・パーテイは、ただ守るだけでなく試合の空気をも変える存在でアーセナルに欠かせない選手となってアルテタ監督から絶大な信頼を得ています。

彼は、圧倒的な空中戦能力と瞬時の判断で、攻撃の切れ目すら予見し、相手の攻勢を完璧にシャットアウトします。彼の守備は、単なる身体能力の発露ではなく、緻密に練られた戦術眼とフィジカルの融合が見られます。足元の安定感と空中での華麗なプレーが、チームに絶大な安心感をもたらしているでしょう。さらに、相手の意表を突く冷静な判断と先見の明は、ピッチ上の連携を芸術作品のように織り成し、守備の組織力に革新的な輝きを加えます。

この記事では、パーテイの魅力あふれるプレースタイルの全貌に迫ります。

プロフィール

トーマス・パーテイ サッカー選手
  • 国籍:ガーナ
  • 生年月日:1993年6月13日、31歳
  • 出身地: ガーナ、オドゥマセ・クロボ
  • 身長:185cm
  • 体重:78kg
  • ポジション:守備的ミッドフィールダー(CDM)、右サイドバック(RB)
  • 利き足:右足
  • 現所属チーム:アーセナルFC
  • 背番号:5
  • 今シーズン試合出場数:46試合出場、4得点3アシスト(2025年4月18日現在)
  • 市場価値:1500万€(2024年12月16日現在)
  • 給料:週給20万£→年収1040万£
  • 契約満了日:2025年06月30日
  • エピソード:ガーナの小さな町で育ち、地元ユースチームのオドメタというチームで才能を磨いた。

キャリア&タイトル

トーマス・パーテイ サッカー選手

経歴

  • クラブ歴
  • RCDマジョルカ(2013-2014):38試合出場、5得点2アシスト
    • 2013年7月12日、1年間のレンタル移籍。8月18日、CEサバデル戦でチームデビュー。
  • UDアルメリア(2014-2015):31試合出場、4得点
    • 2014年7月27日、1年間のレンタル移籍。8月23日、RCDエスパニョール戦でラ・リーガデビュー。
  • アトレティコ・デ・マドリード(2015~2020):188試合出場、16得点12アシスト
    • 2015年11月28日、RCDエスパニョール戦でアトレティコのトップチームデビュー。
  • アーセナルFC(2020~現在):161試合出場、9得点7アシスト
    • 2020年10月5日、契約解除条項を行使して移籍。移籍金5000万€
  • 代表歴
  • ガーナ表(2016~現在):51試合出場、14得点7アシスト
    • CAFアフリカネーションズカップ:2017、2019、2022出場
    • FIFAワールドカップ:2022出場

タイトル歴

  • クラブ
  • アトレティコ・デ・マドリード
    • UEFAヨーロッパリーグ:2017-2018
    • UEFAスーパーカップ:2018
  • 代表
  • なし

プレースタイル

2024-2025試合データ

トーマス・パーテイ サッカー選手
トーマス・パーテイ サッカー選手

守備的ミッドフィールダー(CDM) 31試合出場、2得点2アシスト

攻撃面では得点やチャンス創出に直結する指標(非ペナルティゴール、npxG、アシスト、xAGなど)の数値は控えめで、パーセンタイルとしては平均前後(例:~70%前後)ですが、豊富なパス回しとプログレッシブパス(平均5.62本、70%)により、攻撃の起点として重要な役割を果たしています。1試合あたりのパス試行は約60.03本(78%)、パス完了率は87.9%(76%)と、ボール保持力と試合展開への寄与が明確です。シュートや「ショットを生み出すアクション」も一定程度見られるため、前段階のプレーメーカーとしての機能が際立っています。一方、守備面では、タックルが平均2.54本(70%)、インターセプトが1.18本(68%)と堅実な数値を示し、中盤守備の安定感に寄与しているのが分かります。さらに、クリアランスは1.61本(61%)、エアリアル勝利は0.93本(59%)と平均的な値ですが、ブロックは0.96本(25%)と低めであるため、ブロック以外の守備スキルに依存している可能性があるでしょう。全体として、このプレーヤーはチームのビルドアップと守備の組織力を支えるディープミッドフィールダーとして、攻守のバランスを通じて試合の流れを作り出す存在と評価できるのです。

トーマス・パーテイ サッカー選手
トーマス・パーテイ サッカー選手

右サイドバック(RB) 14合出場、2得点1アシスト

攻撃面での直接的な得点やチャンス創出数値は控えめですが、豊富なパス回しで攻撃の起点として機能しています。 1試合あたりのパス試行は約60.03本(79%)、パス完了率は87.9%(94%)、プログレッシブパスは5.62本(91%)と、ボール保持力と組み立てに優れています。 シュートやショットを生み出すアクションも一定程度見られ、プレーメーカーとして前段階の働きが際立っているでしょう。 守備面では、タックル2.54本(80%)とインターセプト1.18本(78%)が中盤守備の堅実さを示しています。 一方、クリアランス1.61本(12%)やエアリアル勝利0.93本(59%)は平均的ながら、ブロック0.96本(33%)は低く、ブロック以外の守備スキルに依存している可能性があるでしょう。 総じて、この選手はディープミッドフィールダーとして、攻守のバランスで試合の流れを作り出す重要な存在と評価できるのです。

引用FBREF、Thomas Partey (2025年4月18日現在)

プレースタイルの特徴

トーマス・パーテイは、単なる守備型ミッドフィールダーではなく、試合の流れを左右する核となる存在として知られています。彼のプレースタイルは、空中戦での圧倒的なフィジカルと戦術眼によって、チームの守備と攻撃のバランスを完璧に保つことにあるでしょう。その彼のプレースタイルには以下の特徴があります。

  • 空中戦での強さ:セットプレーの際に特に際立った存在感を発揮し、相手ディフェンダーとの空中戦で優位に立つことで得点機会を生み出す役割も担っています。 通常の局面でも、ボールが高く浮上する瞬間に絶妙なタイミングで跳び上がり、クリアだけでなくセカンドボールの獲得にも成功しています。 彼のジャンプ力は、敵との競り合いにおいて決定的な要素となり、ディフェンスの際は相手のクロスボールを的確に弾き返すことで守備の安定感を高めているでしょう。 攻撃時には、ヘディングによるプレッシャーで相手ディフェンスを崩し、チームの攻撃連携に貢献するなど、攻守両面でその能力が光ります。 さらに、空中戦での経験とポジショニングの良さは、瞬時の判断力と結びついて、試合全体のバランス維持に大きな影響を与えているのです。 パーテイの空中戦の強さは、彼がディフェンスラインの要としてだけでなく、攻撃の起点としても絶対的な存在であることを証明しているでしょう。
  • 卓越した戦術眼とポジショニング:試合開始直後から相手の動きを鋭く読み取り、戦況を先取りする卓越した戦術眼を発揮しています。 彼は、相手の攻撃パターンやフォーメーションの変化を瞬時に察知し、自らの守備ラインを最適化することで、攻撃の起点が形成される前に侵入経路を遮断します。 ディフェンス時には、一歩先を読んだポジショニングで敵の連携を切断し、パスやランニングのタイミングを崩す役割を果たしているのです。 常に中央とサイドのバランスを保ちながら、必要な守備エリアをカバーし、チーム全体の守備組織を整えます。 このような緻密な判断と動きにより、攻守のバランスを維持し、試合の流れを自らの存在でコントロールする要となっているのです。
  • ディープミッドフィールダーとしての守備力:フィールド中央で積極的にタックルを繰り出し、相手の攻撃の芽を早い段階で摘み取る存在です。彼は完璧なタイミングと精密なフォームを活かし、相手選手のドリブルやパスの起点を封じ込めるタックルで、ボール奪取に大きく貢献しています。さらに、瞬時に相手のパスコースを読み解き、中盤でのインターセプトを的確に決行することで、攻撃の起点を潰し、試合の流れを自らの意のままにコントロールする知性と戦術眼を発揮しています。また、効果的なポジショニングにより、中盤をコンパクトにまとめ上げ、守備ライン全体のバランスを見事に調整することで、チーム全体の組織的な守備体制の要として大きな役割を担っているのです。
  • 攻撃への転換とビルドアップ:守備に加えて攻撃への転換においても大きな貢献をしています。 ボール奪取後、即座に正確なパスを供給し、相手のプレスをかわしながら攻撃の起点を形成することで、チームのビルドアップを促進します。 彼の視野の広さと判断力は、プログレッシブパスによって前線へ効果的につなぐ鍵となり、スペースの創出にも寄与しているでしょう。 瞬時のパス交換で攻撃陣との連携を高め、試合の流れをスムーズに攻守に移行させる役割を果たしています。 こうしたプレーは、単なるパスワークに留まらず、チーム全体のリズムを生み出す原動力となっています。 結果として、守備から攻撃への切り替えにおいて、試合の展開を左右する重要なカタリストと評価されているのです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           
  • フィジカルと技術の融合:強靭な体格と洗練されたテクニックを併せ持つことで、対人戦では絶大なフィジカルの強さを発揮し、ボール奪取に成功しています。 その圧倒的なパワーは相手との競り合いで優位に立つだけでなく、守備時のディフェンスラインのブロックやカバーリングにも寄与いるでしょう。 一方で、細やかなボールコントロールと正確なパス技術は、狭いスペースでも効果的な攻撃の起点を作り出します。 このように、攻守両面での安定したパフォーマンスは、フィジカルと技術の巧妙な融合の結果であり、試合の流れを自らのリズムでコントロールする原動力となっています。 チーム全体の戦術において、パーテイの存在は攻守のバランスを整えるキープレイヤーとして高く評価されているのです。                       
  • リーダーシップと統率力:常に冷静な判断力を維持しながら、現場でリーダーシップを発揮してチームの守備組織を牽引しています。 試合の状況を瞬時に把握し、最適なポジショニングや指示で各選手の動きを調整することで、守備ライン全体のバランスを維持しています。 プレッシャーのかかる局面でも冷静さを失わず、的確なコミュニケーションを通じて連携を深め、チーム全体が一丸となった守備体制を築いているのです。 さらに、彼の指示は選手間の意識統一を促し、攻守の切り替え時にはスムーズな移行を実現する原動力となっています。 このようなリーダーシップと統率力により、守備組織の要として、チーム全体のパフォーマンス向上に大きく貢献しているのです。                                                                                                                                                                                                                                                         

弱点

  • 怪我の多さ:激しいフィジカル対決が多いディープミッドフィールダーゆえ、これまでにハムストリングスやグロイン、足首などのケガを経験しています。 ただし、そのケガの頻度は、トップレベルで激しくプレーするミッドフィールダーとしては決して異常な範囲に留まっており、近年は適切なリハビリとコンディショニングで復帰を果たしています。 彼のプレースタイル自体が高い接触を伴うため、一定のケガリスクは避けがたいものの、チーム側も健康管理に努め、ケガによる長期離脱は比較的少ない状況です。 結果として、ケガは一定の影響を与えるものの、長期的なパフォーマンスには大きな支障となっていないと評価できるでしょう。
  • 瞬発力やスピードの不足:強靭な体格とフィジカルを武器とする反面、瞬発力や加速力においては、機敏な動きが要求される局面でやや課題を抱えています。 特に、相手ディフェンダーとの一対一の場面やカウンター攻撃を封じる際、急激なスピードの変化や素早い方向転換が求められるため、瞬間的な加速力が不足することが目立ちます。 そのため、彼は時折、相手の爆発的なスプリントについていけず、守備ラインでの切り替えが遅れるリスクを伴う場合があるでしょう。 また、急激な動きが必要なシチュエーションでは、体格の重さが俊敏性の面でネックとなり、スペースを与えてしまう可能性も否めません。 こうしたスピード面の弱点を補うため、彼は卓越したポジショニングと先読みの判断でカバーし、経験に基づく戦術眼を武器にチームの守備組織を維持しています。 今後、専用トレーニングやコンディショニングの向上により、さらに瞬発力を高めることが期待されるポイントとなってくるでしょう。
  • 高い守備活動量によるスタミナ消耗:試合開始から終盤まで常に高い守備活動量をキープし、積極的なボール奪取に全力を注いでいます。 そのため、連続して走り回るプレースタイルが体力を大きく消耗し、試合後半に入るとスタミナが目立って低下する傾向があります。 特に、連続するタックルやインターセプト、守備ラインのカバーリングなど高負荷な動きが求められるため、体力面での維持が難しい局面が生じるでしょう。 このスタミナ消耗は、試合の終盤での俊敏な動きや反応速度に影響を及ぼし、守備の組織力に微妙なズレが生じるリスクを伴います。 結果として、チーム全体が高いパフォーマンスを維持するためには、彼自身の体力管理やリカバリーの方法が重要な課題となります。 今後は、専用のコンディショントレーニングや戦術的な起用調整で、試合終盤まで安定したパフォーマンスが発揮できる環境が期待されるのです。

まとめ

トーマス・パーテイのプレースタイルは、空中戦での卓越したフィジカルと、試合を先読みする鋭い戦術眼が融合した守備の真髄を体現しています。 ディープミッドフィールダーとして、彼は堅実なタックルやインターセプトで相手の攻撃の芽を摘み取り、柔軟なポジショニングで中盤全体の守備ラインを整えています。

さらに、冷静な判断と絶妙なタイミングを武器に、守備から攻撃への切り替えをスムーズに行い、チームのビルドアップにおいても重要な起点となっています。 その存在感は、リーダーシップとしても現れ、仲間に安心感を与えながらチーム全体の組織的な守備力を支えています。 空中での優れたタイミングやジャンプ力、そして状況を即座に読み解く洞察力により、パーテイは試合の流れを自ら作り出す原動力となっているのです。

総じて、トーマス・パーテイは空中戦と戦術力で魅せる守備の真髄として、チームに不可欠な存在であり、今後さらなる成長と飛躍が期待される選手です。

今季で契約満了の為、古巣のアトレティコやバルセロナなどが獲得に動いていると噂されています。更にCLも残っているのでCL制覇や来季どこでプレーするのか注目です!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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