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【カーティス・ジョーンズ】プレースタイル解説:革新的MFの攻撃力と守備力の秘密

カーティス・ジョーンズは、革新的なミッドフィールダーとして攻守両面で絶大な影響力を発揮する存在です。

正確なボールコントロールと緻密なパスワークで攻撃を組み立てる一方、積極的なプレスと高い戦術理解力で守備にも貢献。彼の独自のプレースタイルは、試合の流れを変える原動力となり、若手ながらも成熟した技術と判断力が光ります。

本記事では、ジョーンズがどのようにしてその攻撃力と守備力を融合させ、革新的な役割を果たしているのか、その秘密に迫ります。

プロフィール

  • 国籍:イングランド
  • 生年月日:2001年1月30日、24歳
  • 出身地:イングランド、リヴァプール
  • 身長:185cm
  • 体重:72kg
  • ポジション:セントラルミッドフィルダー(CM)、攻撃的ミッドフィルダー(CAM)など
  • 利き足:右足
  • 現所属チーム:リヴァプールFC
  • 背番号:17
  • 今シーズン試合出場数:37試合出場、3得点7アシスト(2025年3月30日現在)
  • 市場価値:5000万€(2025年3月18日現在)
  • 給料:週給1.5万£→年収78万£
  • 契約満了日:2027年06月30日
  • エピソード:2013年には日本で開催されていたU-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ2013に出場するために来日している。

キャリア&タイトル

経歴

  • クラブ歴
  • リヴァプールFC(2019~現在):179試合出場、19得点21アシスト
    • U-9の頃から下部組織でプレー。2019年1月7日、FAカップ3回戦のウルブス戦で先発出場し、トップチームデビュー。
  • 代表歴
  • イングランドU-15代表(2016):5試合出場、1得点
  • イングランドU-16代表(2016-2017):4試合出場、1得点
  • イングランドU-17代表(2017):3試合出場
  • イングランドU-18代表(2018-2019):11試合出場、1得点2アシスト
  • イングランドU-19代表(2019):4試合出場
  • イングランドU-21代表(2020~2023):20試合出場、5得点4アシスト
  • イングランド代表(2024~現在):4試合出場、1得点

タイトル歴

  • クラブ
  • リヴァプールFC
    • FIFAクラブワールドカップ:2020 
    • プレミアリーグ:2019-2020
    • EAカップ:2021-2022
    • EFLカップ:2021-2022、2023-2024
    • コミュニティー・シールド:2022-2023
  • 代表
  • なし

プレースタイル

2024-2025試合データ

カーティス・ジョーンズ サッカー選手

セントラルミッドフィルダー(CM) 19試合出場、1得点4アシスト

1試合あたり0.14ゴール(77%)と0.24アシスト(94%)という低い直接得点ながらも、npxG 0.25(98%)やnpxG+xAG 0.42(96%)、ショット総数1.88(92%)、ショット生成アクション2.70(69%)、プログレッシブパスレシプション5.21(96%)、プログレッシブキャリー1.64(72%)を通じて高いチャンス創出力と前線突破力を示していることが分かります。一方、守備面では、パス試行54.70(65%)とパス完了率93.0%(99%)によりビルドアップは堅実であるものの、タックル2.08(51%)、インターセプト0.34(2%)、クリアランス0.34(1%)、ブロック1.21(54%)、エアリアル勝利0.68(38%)など基本的な守備指標が低く、対人防御やボール奪取で大幅な改善が求められることが明らかです。

カーティス・ジョーンズ サッカー選手

攻撃的ミッドフィルダー(CAM) 18試合出場、2得点3アシスト

1試合あたりのパス試行回数は54.70回(91%)、パス完了率は93.0%(99%)とトップレベルのパスワーク能力を発揮しています。また、守備面でも、タックル数が2.08/試合(92%)、ブロックが1.21/試合(82%)、エアリアル勝利が0.68/試合(69%)と、守備貢献もしっかりしています。一方、攻撃面では、得点指標(ゴール0.14/試合、アシスト0.24/試合、npxG 0.25、xAG 0.17)やプログレッシブキャリー(1.64/試合、5%)が低く、前線への突破や創造的なプレーには改善の余地があるといえるでしょう。

引用FBREF、Curtis Jones (2025年3月30日現在)

プレースタイルの特徴

カーティス・ジョーンズは、現代サッカーにおける革新的なミッドフィールダーとして、攻守両面でチームに多大な影響を与える存在です。彼のプレースタイルは、単なる技術的能力だけでなく、試合の流れを読む知性と状況適応力にも支えられています。以下、具体的な特徴を解説します。

  • 正確なパスワークとスペースの利用:1試合平均50~60回のパス試行を約95%の高精度で成功させ、相手にボールを奪われるリスクを最小限に抑えています。 短いパスでは、狭いスペースで隙間を的確に見つけ、近くの味方との連携を深めながら攻撃の起点を作り出せます。 プレッシャー下でも正確なパスワークを維持することで、チーム全体のポゼッションを安定させ、攻撃リズムをコントロールするでしょう。 さらに、ロングパスにおいては、相手ディフェンスの裏を狙い、守備のブレを突いて縦への展開を促し、速攻の起動を実現しています。 
  • 瞬時の判断で切り拓く攻撃スキル:ボールを保持している瞬間、相手ディフェンスの微妙な動きや守備陣形のズレを瞬時に察知し、最適なパスコースを見定めます。 カウンター攻撃時には、わずかなスペースが生まれると即座にその隙を捉え、一気に攻撃へと転換して相手の守備バランスを崩します。 セットプレーの際も、相手の配置や動きの変化を鋭く読み取り、速やかにチームの攻撃リズムの再構築に寄与するでしょう。 結果として、彼の瞬時の判断力がチーム全体の攻撃展開を効果的に切り拓く原動力となっているのです。  
  • 中盤のプレッシングとポジショニング:ボールを失った直後、瞬時に相手にプレッシャーをかけることで、敵のビルドアップを未然に防いでいます。 彼は常にコンパクトなポジションを意識し、相手のパスコースを先読みすることで、簡単にボールが通らないよう制限するでしょう。 さらに、積極的なタックルやインターセプトにより、ボール奪取の機会を創出し、守備の切り替えをスムーズに行っています。 これにより、守備と攻撃間の連携が強化され、チーム全体の戦術的安定性に貢献しているのです。   
  • 攻守の切換:ボールを奪取した直後に即座の判断で自らの位置を切り替え、前線へ正確なパスを供給することで攻撃展開を促進します。 守備から攻撃へスムーズにコンバートするその動きは、相手が守備陣形を整える前に速攻を仕掛ける大きな武器となっています。 ボール奪取後の瞬発的なパスは、チームメイトへの起点となり、攻撃チャンスを生み出すとともに、得点機会の創出に直結しているでしょう。 また、この攻守の切り替えが、チーム全体の連携を深化させ、ディフェンスとオフェンス間のバランスを保つ戦術的基盤となっているのです。
  • 柔軟な役割変換と戦術眼:フィールド全体を常に俯瞰(ふかん)し、相手ディフェンスの動きを鋭く先読みして、必要なエリアへ瞬時に移動する柔軟性を持っているでしょう。 彼は、守備ラインでのポジショニングから一転、ボール奪取後には即座に攻撃モードへ切り替え、正確なパスで前線への展開を促します。 このスムーズな役割変換は、彼が試合の状況を瞬時に判断できる高い戦術理解力の賜物であり、対戦相手にとって予測困難な動きを実現しているのです。 さらに、守備組織から攻撃の起点を作ることで、チーム全体の連携を強化し、ゲームの流れを有利に変える原動力となっているでしょう。                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

弱点

  • フィジカル不足:卓越したテクニックと戦術眼を持つ一方で、相手ディフェンダーとの激しい身体接触が求められる場面では、フィジカル面で不利に働くことがあります。 特に、密集したエリアでの競り合いや空中戦で、相手の体格やパワー差が顕在化し、ボール奪取やディフェンスの安定に影響を及ぼす局面があります。 また、長時間にわたるプレーでスタミナや耐久性が試される際、体力の維持が課題となり、終盤でのパフォーマンス低下が懸念されることもあるでしょう。 これらの点から、対人戦でのフィジカル強化が今後の成長の鍵となると考えられます。
  • 個人での突破力:試合のビルドアップにおいて優れたパスワークでチームの攻撃を組み立てていますが、1対1で相手ディフェンダーを抜く個人突破にはまだ改善の余地があります。 狭いスペースでのドリブルや、ディフェンダーとの駆け引きでリスクを冒す場面では、成功率が低く、相手のプレスに阻まれやすい傾向が見受けられます。 そのため、現状では安全かつ確実なパスを選ぶ傾向が強く、攻撃の流れを連携プレーで繋ぐ面に重点が置かれているでしょう。 今後、より積極的に個人での突破を試み、1対1の状況での決定力やリスクを取るプレーが身につくことで、さらなる攻撃力の向上が期待されます。

まとめ

カーティス・ジョーンズは、現代サッカーにおける革新的な中盤の核として、攻守両面で卓越したバランスを発揮しています。彼の正確なパスワークと広いスペース認識は、攻撃の起点としてチームのリズムを作り、瞬時の判断で最適なパスやドリブル突破を選択することで、試合の流れを劇的に変える原動力となっています。

守備面では、ボールロスト後の迅速なプレッシングとコンパクトなポジショニングにより、相手のビルドアップを効果的に遮断できるでしょう。攻撃面のつなぎ、ディフェンスから攻撃への切り替えをスムーズに行うその動きは、戦術眼の高さを物語っているでしょう。

一方で、個人での突破力やフィジカル面ではまだ改善の余地があり、これらの課題を克服することで、さらなる進化が期待されます。

総じて、ジョーンズの革新的なプレースタイルは、チーム全体の攻守連携を強化し、現代サッカーにおける戦術的成熟度を象徴する存在として大きな期待が寄せられる逸材です。

リバプールのアカデミー出身でずっとリバプールなのでジェラードと同じくらいのレジェンドになれるか注目です!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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