華麗な足元のテクニックと圧倒的なスピードを兼ね備えた三苫 薫は、現代サッカー界を代表する攻撃的なウイングプレーヤーの一人です。
持ち味のドリブルは、細かいタッチや緩急の使い分けを駆使した多彩なテクニックが特徴です。圧倒的なスピードと方向転換の能力で、狭いスペースでも相手を突破します。さらに、ボール保持力や視野の広さを活かし、チームの攻撃を創出しながら観客を魅了するプレースタイルを持っているのも特徴です。
本記事では、三苫のプレースタイルに焦点を当て、特に彼の卓越したドリブル技術や試合への貢献を詳しく解説します。
プロフィール
- 国籍：日本
- 生年月日：1997年5月20日、27歳
- 出身地：日本、神奈川県川崎市
- 身長：178cm
- 体重：71kg
- ポジション：左ウイング(LWG)など
- 利き足：右足
- 現所属チーム：ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC
- 背番号：22
- 今シーズン試合出場数：34試合出場、8得点3アシスト(2025年3月31日現在)
- 市場価値：4500万€(2024年12月16日現在)
- 給料：週給8万£→年収416万£
- 契約満了日：2027年06月30日
- エピソード：大学卒業の論文で『サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究』のテーマで執筆した。
キャリア＆タイトル
経歴
- クラブ歴
- 川崎フロンターレ(2020-2021)：62試合出場、32得点20アシスト
- 2018年7月13日、筑波大学3年時に加入内定発表。2019年9月8日、ルヴァンカップ、名古屋戦でプロデビュー。
- ユニオン・サン＝ジロワーズ(2021-2022)：29試合出場、8得点4アシスト
- プレミアリーグでのビザ発行が出来なかった為、1年間のレンタル移籍で加入。
- ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(2022～現在)：101試合出場、22得点15アシスト
- 2021年8月10日、Ｊリーグから海外移籍したケースでの最高移籍金額で移籍。 移籍金300万€
- 代表歴
- 日本U-21代表(2018)：3試合出場、1得点
- 日本U-22代表(2019)：1試合出場、1得点
- 日本U-23代表(2017～2021)：7試合出場、2得点1アシスト
- 日本オリンピック代表(2021)：3試合出場、1得点
- 日本代表(2021～現在)：27試合出場、8得点8アシスト
- FIFAワールドカップ：2022出場
- AFCアジアカップ：2023出場
タイトル歴
- クラブ
- 川崎フロンターレ
- Ｊリーグ：2020
- 天皇杯：2020
- 富士フィルムスーパーカップ：2021
- 代表
- なし
プレースタイル
2024-2025試合データ
左ウイング(LWG)など 27試合出場、7得点3アシスト
攻撃面ではゴール0.27/試合（パーセンタイル54）とアシスト0.12/試合（パーセンタイル21）といった直接得点は平均以下ながら、npxG0.28/試合（73）やプログレッシブキャリー4.94/試合（84）、プログレッシブパスレシプション10.03/試合（79）、攻撃エリアタッチ5.60/試合（78）で前線突破とチャンス創出に貢献しています。 ただし、起点パスは2.92/試合（パーセンタイル25）と低めで、攻撃機会自体も少なめです。 守備面では、パス試行33.01/試合（33）とパス完了率75.6%（49）からビルドアップに課題があり、タックル1.40/試合（61）・インターセプト0.47/試合（55）は平均的ですが、ブロック1.63/試合（96）は非常に高いです。 また、クリアランス0.35/試合（25）の低さに対し、エアリアル勝利0.89/試合（80）で空中戦は強みを示しています。 総合的には、攻撃では前線突破とチャンス創出に優れる一方、守備のパスワークとクリアランス改善が求められる選手です。
左ミッドフィルダー(LM) 7試合出場、1得点
攻撃面で、ゴール0.27/90分（97）とnpxG0.28/90分（99）により高い得点期待値があるものの、アシスト0.12/90分（73）や生成パス2.92/90分（8）が低調です。 シュート機会は1.83/90分（90）と十分で、プログレッシブキャリー4.94/90分（99）、プログレッシブパスレシプション10.03/90分（99）、攻撃エリアタッチ5.60/90分（99）から、前線突破や決定局面での影響力が際立っています。 守備面では、パス試行33.01/90分（5）とタックル1.40/90分（11）、インターセプト0.47/90分（5）が平均的ですが、ブロック1.63/90分（88）は非常に高い一方、クリアランス0.35/90分（1）の低さが大きな課題となっています。
引用：FBREF、Kaoru Mitoma (2025年3月31日現在)
プレースタイルの特徴
三苫 薫は、プレミアリーグのブライトンや日本代表で活躍する攻撃的なアタッカーであり、そのプレースタイルは多くのサッカーファンを魅了しています。彼の特徴的なプレーは、特にドリブルテクニックに集約されており以下に、彼のプレースタイルには以下の特徴があります。
- 推進力のあるドリブル：彼のドリブルは、一瞬の加速とトップスピードを活かして相手守備を突破し、細かいタッチや長いストライドを使い分ける技術が特徴です。効果的なフェイントで相手の重心を崩し、優れた空間認識能力でチーム全体の攻撃にも繋げています。また、相手守備陣の注意を引きつけることでスペースを生み出し、味方選手のプレーを支援する役割も果たし、彼のドリブルは攻撃の流れを作り出すだけでなく、試合の展開を一変させる破壊力を持ち、現代サッカーにおける貴重な武器となっています。
- ゴール前での決定力：ゴール前での決定力は、相手守備の隙間を突く動き出しのタイミングや巧みなポジショニングが特徴です。冷静なフィニッシュ技術と味方が作るスペースを活用する能力により、ゴールチャンスを最大限に引き出し、チームの大きな武器となっています。さらに、彼は得点シーンだけでなく、ゴール前でのプレー全般で冷静さを発揮し、相手守備陣の連携を崩す重要な役割も担っています。また、鋭い嗅覚と決断力で、わずかな隙を見逃さないプレーは攻撃の切り札となるでしょう。
- 柔軟な戦術適応力：ブライトンでは自由に攻撃を仕掛けて創造性を発揮し、日本代表では守備を含む戦術に適応してプレーしています。戦術理解力と柔軟性により、どの環境でも攻守両面で貢献し、クラブと代表で異なる役割を見事に果たしているのです。また、クラブでは攻撃の中心としてプレーを展開し、得点機会の創出に大きく寄与しています。一方、代表では組織的なプレーを重視しながら、状況に応じたプレー選択でチームを支えており、この二面性が彼を特別な存在へと導いています。
- 守備面での成長：プレスの強度や守備ポジショニングの改善により、守備での貢献度を向上させました。さらに、チームメイトとの連携が強化され、攻守両面で高いパフォーマンスを発揮しています。守備力の向上により、攻撃への切り替えがスムーズになり、試合全体での存在感が一層際立っています。また、この成長は彼の総合力をさらに引き上げ、チームの中でより重要な役割を担う選手へと進化させているでしょう。
弱点
- ヘディングの弱さ：ヘディングに関する弱点は、空中戦での競り合いが得意ではない点が挙げられます。具体的には、身長やジャンプ力、タイミングの面で課題があり、相手守備陣との競り合いで優位性を発揮するのが難しいことがるでしょう。そのため、セットプレーの際には得点チャンスに絡む機会が限られているほか、守備面でも相手の高いクロスへの対応に苦戦する場合があります。この弱点を補うためには、競り合い時の位置取りやタイミングの改善、身体能力の強化が求められるかもしれません。
- 南米選手への苦戦：南米の選手特有の高い個人技やフィジカルを駆使した1対1の強さに対して、突破が封じられることがあります。南米勢は、敏捷性、巧妙なボールコントロール、絶妙なタイミングでの守備で彼を追い詰めることが得意です。また、彼らのディフェンスは粘り強く、タックルや身体を使った接触プレーで三苫選手のドリブルを阻止することが多く見られます。このため、特にプレッシャーの強い試合や密集した局面では、三苫選手が自分のスピードやテクニックを十分に活かせない場面が出ることが課題として挙げられます。突破力をさらに向上させるためには、南米勢特有の守備スタイルに対応したプレーのバリエーションを増やすことが必要とされるでしょう。
まとめ
三苫 薫は、卓越したドリブルテクニックと高い戦術理解力を持つ攻撃的選手であり、世界中のファンを魅了しています。彼の華麗なドリブルは、一瞬の加速と正確なボールコントロールで相手を圧倒し、チームの攻撃において欠かせない存在です。また、ゴール前での冷静なポジショニングと高い決定力も彼の特筆すべき武器と言えるでしょう。
さらに、三苫の柔軟な戦術適応力は、クラブと日本代表で異なる役割をこなす中で際立っています。攻撃の起点として自由にプレーしながらも、守備タスクやチームプレーを重視したバランスの取れたプレースタイルを披露しています。
一方で、ヘディングの弱さ、南米選手への苦戦などの対応はまだ課題が残るものの、彼の成長スピードを考えれば克服の可能性は十分にあります。
総じて、三苫 薫は、観客を魅了するドリブルと高い戦術理解、そして攻守両面での貢献度で現代サッカーの新しい可能性を切り拓く選手です。彼の今後のさらなる進化と活躍に大きな期待が寄せられています。
又、今季の活躍によりビッグクラブが獲得に動くのではと言われています。彼が来季、どこでプレーするかも注目です！
最後までお読みいただきありがとうございました。